2012年11月21日

「ブルーもしくはブルー」 山本文緒


最近、同世代作家が興味深くて、この人も初めて読んだのですけど面白かったなぁ。
はまりそうですよ。


最初はよくある、昼メロ風の(古い表現だな)単なる有閑主婦の不倫話だと思っていたら、とんでもない。
想像の範囲外を突くようなファンタジーで、物語の展開から目が離せなくなります。


ドッペルゲンガーという題材と、メビウスの輪ともいうべき運命のやり取りが交差するのですが、作家の表現力が細部に渡って素晴らしいし、崩れ落ちそうな展開ですら破綻をきたさない筆力は凄いです。

最終的には、人間性の本質を鏡に映し、そこでの気づきをもとに一段階成長するようなエンディングに、ホッとさせられた気がしました。

しかし山本文緒さん。この方もいい文体を持った小説家ですね。
いっぺんで気に入りました。
これから他の作品も読んでみたいと思います。

しかし、読みたい本が増えすぎて、ほんと困ってしまうのですけどね(笑)



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【今日の一曲】

先回と同じ趣旨のもと、ポールの佳曲を。
Mcが姓の頭文字に付く英国人のルーツはアイルランドか、スコットランドだということ。
キンタイア岬はスコットランドの名勝で、ポールの心の故郷なのか。

「Mull of Kintyre」   by   Paul McCartney & Wings 






ラベル:山本文緒
posted by シーガル at 21:42| 兵庫 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
シーガルさん、こんにちは^^
山本文緒さん、私も大好きな作家さんの
一人です〜。最近、短編集で「みんないってしまう」
というのを読みましたが、とても良かったです☆
あと、エッセイなのですが「日々是作文」というのが好きで、
たまに読み返したりしています!
Posted by みかん at 2012年11月28日 11:03
>みかんさん
こんにちは(^^ゞ
山本文緒さんの小説、これが初体験だったのですが、きっちりハマりました(笑)
これからいろいろ読んでいきたいと思っているのですが、「みんないってしまう」は早く読みたいですね。
参考になりました。ありがとうございます。
Posted by Seagull at 2012年11月28日 19:52
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